☆高齢者の身体的精神的理由で飼育困難なケース、飼い主のいない猫のケース(庭に来る、公園で見る、子猫を生んだ)
このような問い合わせが増えていますので当団体の指針を参考になさってください。

飼い主のいないねこを見つけたら?

飼い主のいないねこを見つけたらどうしたらいいのでしょうか?
適切な方法を順番にお知らせします。

まずは飼い主のいないねこなのかを見極めないとなりません。
飼い猫かどうか?首輪をしているか?首輪をしていた形跡はあるか?(脱走してはずれた)
耳カットはあるか?(耳カットのあるねこは地域猫である可能性が高い=えさをあげている人がいる)
そして大事なことは写真を撮っておくことです。
出来るだけ顔や体がわかるもの数枚撮れるといいです。

耳カットされた猫

ねこの状態が目視でよいか悪いか?
健康状態が悪いほどに病気になっている確率が高いです。(特に目やに、鼻水、口内炎など)
その猫を保護して飼いたいのか?それとも誰かに保護してほしいのか?
ご自身でどこまでできるのかも考えなくてはなりません。
飼い主のいない猫はほとんどは人慣れしていないねこが多いので捕獲器でないと捕まえられません。
(まれに人慣れしている猫を素手で保護できる場合もあります。)
人に慣れている場合飼い猫や迷い猫のケースもありますので
必ず所轄の警察と動物愛護相談センター(多摩地区は日野)に電話をして
届けが出ているかどうか確認してください。
多摩中央警察042-375-0110
動物愛護相談センター042-581-7435

ノミがびっしりな子猫

そして愛護団体は要請に応じてタイミングを見計らい捕獲器を仕掛けて捕獲します。
(簡単にいかない場合もあり)
捕獲後は動物病院でのウイルス検査(採血)と駆虫とワクチンと不妊手術という流れになります。
しかし個体が小さすぎたり、高齢だったりすると手術ができない場合もあります。
かかる費用を支援または補填できるのかどうかも考えてください。

全てが順調に運び検疫も済んでから晴れて里親募集となります。
保護の期間は短い場合は子猫だと3週間~2か月くらい
成猫は数か月から数年かかる子もいます。

このような経緯を踏むことを理解の上飼い主のいないねこをどうしたいのかを
考えてからご相談くだされば幸いです。
できるだけその猫のいる現場から近い団体に連絡をしましょう。
基本的には当団体は遠くへは行けません。
多摩市を中心とした周辺になることをご理解くださいませ。


保護できない場合協力してくださることを大前提に捕獲またはTNR(トラップ、ニューター、リターン)を行います。
捕獲時にはいろいろな医療費がかかります。ご負担を相談させていただいています。
ご理解いただきましたら保護譲渡まで当方にて責任をもって行わせていただきます。

 

三毛猫はほぼまちがいなくメスですので不妊手術は必須です

赤ちゃんから幼猫の処置(必須)
診察共通項目
・オスかメスか
・体重

幼齢個体(100g~500g)

①駆虫フロントラインスプレーまたはシャンプー
②ミルクは生後1か月まで(体重500g前後から離乳食)
幼齢個体200gくらい

離乳後の場合(500g~1㎏未満)

①駆虫(フロントラインプラスやレボリューションなど)
②駆虫から10日~2週間後に検便
③ワクチン1回目(目安は月齢2か月700g前後~)
④ウイルス検査(エイズ、白血病)
離乳後600g

子猫の場合(1㎏~2㎏未満)

①駆虫(フロントラインプラスかレボリューション)
②駆虫から10日~2週間後に検便
③ウイルス検査(エイズ、白血病)
④ワクチン2回目(月齢3か月か1㎏前後)

子猫

子猫~成猫の場合(必須)
診察共通項目
・オスかメスか
・体重
・歯の状態チェック
・爪切り

子猫~成猫(2㎏以上)

①駆虫(フロントラインプラスやレボリューション等)
②ウイルス検査(エイズ、白血病)
③駆虫から10日~2週間後に検便
④不妊手術
⑤ワクチン

成猫

その他のチェック項目(任意)

コロナチェック(必要と思われた時)
・ねこ風邪症状があれば点眼、抗生剤投与
・真菌症状があれば投薬
・その他かいせんや病的症状のある場合の治療

以下のような猫の病気やケガは医療費が大変かさみます
・ジアルジア、コクシジウム、鉤虫

・漏斗胸
・パルボウイルス感染症
・ヘルペスウィルス、真菌(投薬で治る場合も多い)
・骨折
・外傷、内臓損傷
・皮膚病・壊死

☆白血病陽性は原則として保護できません
☆エイズ陽性は応相談