「中央審議会動物愛護部会」第57回
今日はあいにくのお天気の中三田共用会議所まで行ってきました。
麻布十番になるのですが大使館みたいなホテルみたいな古い重厚な感じでした。
財務省管轄の省庁の会議に使用できる場所だそうです。
長田室長の後ろ姿
串田議員と太田さん
串田議員と茶谷さん
今回長々と反撃してきたのが一般社団法人全国ペット協会の脇田専務理事
3000人あまりのブリーダーからの要望が来ている。67万人の死活問題である。
アメリカの頭数制限は50頭とあるのになぜ15頭になったのか?アメリカは8割がホビーブリーダーであるし
日本も同様なのでアメリカを基準にしてもいいのではないか?
ケージのサイズよりもっと大事な毛玉がひどいとか爪が伸びすぎているというようなことのほうが
動物福祉にかなっているのではないか?
ブリーダーの実態調査もなく進んでいることから調査を強く要望したい。
というような驚くべき内容でした。
それに対して成城大学法学部教授の打越委員が
「過去2005年と2012年の動物愛護に関する法改正でも見過ごしてきたことは否めない。
更にブリーダーの施設の公開をしていくことこそ重要なのではないか?と物申したい」とまで。
そして3つの提案をされていました。
1.経過期間の設定は必要である。あるブリーダーから「少しずつ手放していくので
猶予期間をください。」というようなレターが来たそう。
2.犬猫の価格が上昇することが考えられるが、そもそもの市場構造の見直しが必要ではないか?
オークションやペットショップのバイヤーなどのあり方が果たしていいのかどうか見直すべきではないか?
3.消費者教育をするとともに優良ブリーダーの公表をサイトにするべきだ
もう一つ特筆すべきだったのは井の頭動物園の園長の永井委員が
数値規制の数字が正しいのかどうかを見直すか検証する場が欲しいと言ったことでした。
動物園側も取り締まりの対象になると将来予測をしているのかわからないが
ちょっと変だなと思いました。
もう一人一般財団法人 獣医療法食評価センター専務理事の藤井委員はペットフード業界のことを引き合いに
出しながら(あまり関係ないと思しましたが)引退犬猫の業者への影響を考えたのかなどと言ってましたね。
公益社団法人 日本動物福祉協会顧問の山口委員と
一般社団法人アニマルリテラシー総研代表理事の山崎委員は移動動物園と2日間の状態観察の質問がありました。
公益社団法人 日本獣医師会動物福祉愛護担当職域理事の佐伯委員からは帝王切開の診断書や出生証明書など
責任が重いが意を反する業者などへの対応措置なども考えてほしい
東京大学の西村委員と公益社団法人日本愛玩動物協会の浅野委員は声がもぞもぞしていて
ほとんど何を言っているのか聞き取れませんでした。
かろうじて浅野委員の捕食者と被食者を同じ場所に置くのは避けてほしいというようなことを言われていました。
繁殖は犬6歳6回、猫6歳まで(オスに関しては言及なし)
犬一人当たり15頭、販売20頭
猫一人当たり25頭、販売30頭
帝王切開を行うにあたり獣医師が行い出生証明書と診断書を義務付ける。
(獣医師の判断により次回の帝王切開は困難など)
私の中のポイントは犬猫以外の哺乳類、鳥類にかかわる基準については今後検討を進めるということと、
使用施設の規模・従業員者の員数・繁殖にかかわる基準については経過措置について検討するというところでした。
ここには課題山積みのフクロウカフェ、カワウソカフェ、動物園、水族館、サーカスなどが含まれ、
更には近親交配などの倫理観、フレンチブルドックやスコティッシュフォールドなどの遺伝疾患をともなう
繁殖行為そのものも考えていかなければならないと思います。