犬15匹、猫25匹が1人の上限 国が繁殖業者を規制へ
私の懸念。従業員一人頭とあるが従業員は必ず動物取扱業の資格を持つことと明記していただきたい。
そうしなければ家族でも構成員になってしまうから。
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環境省によると、規制案の作成にあたっては、超党派の「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」(会長=尾辻秀久参院議員)が4月に小泉進次郎環境相に提出した案などを参考にしたという。だが、議連案と比較すると、犬の飼育施設の大きさや繁殖に関する規制で隔たりがある。
犬の平飼い用ケージは、議連案では小型犬1匹につき2平方メートルとしており、環境省案はその半分程度。繁殖についても、議連案は犬猫ともに交配は1歳以上6歳まで、出産回数は生涯に6回までとしていたが、環境省案は下限年齢と出産回数に制限がない。生後10カ月前後以降にくる発情期のたびに6歳まで交配させた場合、個体差はあるが犬は1年に2回から2年に3回、猫は1年に3回の出産が可能なため、業者によっては犬で10回程度以上、猫で18、19回程度出産させる「酷使」が可能になる。
小泉環境相は10日の閣議後会見で、規制案について「動物目線の基準とすることができた」と述べた。一方、超党派議連は「かなりの前進はあるが、求める水準とはなお隔たりがある点もある。環境省に今後も積極的に働きかけていく」などとする声明を発表した。
米国獣医行動学専門医の資格を持つ入交(いりまじり)眞巳・北里大客員教授は「動物のことをよく考慮した、踏み込んだ内容になっている。ただ、ケージは2匹入れるものとしてはかなり小さい印象を受ける。繁殖に関わる規制も、これでは1年間に複数回、無理な妊娠をさせることが可能で、危惧される」と指摘した。(太田匡彦、水戸部六美)